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独り言。
惚気より酷いかもしれない。
しかもアンオフィ通り越してファンタジー(笑)
そんな独り言。
俺は所詮、ニセモノのイノチで。
父も母も無く。
彼が亮に贈った十字架を「魂」とし。
亮の使役として地に留まっていた連の「魄」を合わせ。
この世に産み落とされた不自然な存在だ。
肉体は能力者としての力を宿し、日々年相応に成長している。
初めて彼と逢った日。
目が彼の姿を映し、目が喜んだ。
俺のこの目は、彼の姿を映す為に存在するのだと知った。
耳が彼の声を聴き、耳が喜んだ。
俺のこの耳は、彼の声を聴く為に存在するのだと知った。
初めて彼に触れた日。
彼に触れられ、俺は彼の手に触れられる為に存在したいと思った。
彼に見つめられ、俺は彼に目に見つめられる為に存在したいと願った。
付き合い始めてしばらく経ったある日。
初めて逢った日から彼が好きだったと言った。
…すぐ否定した。
逢う前から好きだったと言った。
…それさえ否定し。
「違う、俺は、バティに逢いたくて生まれてきたんだ。」
そう、気がついた。
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